岩波文庫
こんばんは、MASAHARUです。
つい最近まで滅法忙しかったもので、ロクに本も読んだりできなかったのですが、少し落ち着いてきたので久しぶりに古本を買いに行きました。
手に取ったのはこちらの2冊。
そうです、文庫の王様(?)岩波文庫。
私、単行本よりも文庫の方が好きなんです。かさばらないし、安いから。なのでここ数年は基本ずっと文庫ばかり買ってますね。
トオマス・マンはベタですが、新潮文庫の「ヴェニスに死す、トニオクレーゲル」を読んで以来、大好きな作家です。この短篇集は初期に書かれたものをまとめて収録しているようですが、芸術とは、芸術家とは、また芸術家として現実と戦っていくこととはといったような、一貫したテーマを感じますね。
もうひとつの方のホフマン短篇集は前からちょっと気になってたものだったので安く見つけられてラッキーでした。
まだ全部読んでないですが、クレスペル顧問官や砂男など、時間の流れに耐えた古典として、今も全く色褪せない魅力に溢れた小説ばかりでした。
読書っていいですね。
別に非難するつもりも批判するつもりもないですけど、小説を読むっていうことを、あらすじ(ストーリー)を追うっていうことだと思っている人って結構多いですよね。
でも、もし本当にそれだけで成立できるのならば、何百ページもいらないですよね。
小説を読むっていうことは、そこにある一行一行を読むという体験そのものであり、それでしかないって私は思います。
本を読むことっていうのは、今の時代、実は非常に贅沢なことなのかもしれませんね。